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仕事(学校)を辞めたいと思う人にコーチが「辞めるな」と言うのはなぜか

今回は、仕事(学校)を辞めたいと思う人に
コーチが「辞めるな」と言うのはなぜか
についてお話しします。

このような発言をしたときに、
「コーチはクライアントの味方じゃないの?」
と思う方がいると思います。
その通りです。
コーチはクライアントの誰よりも味方です。

そうであるならば、
「クライアントが決めたことなら、
コーチは背中を押すんじゃないの?」
と思いますよね。

しかし、ここが一流のコーチかそうでないかの
分かれ目だと思います。
今回は、例として仕事をあげてますが、
学校とかも同じです。

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環境を変えることは現状の外側?
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ここでひとつみんなで考えてみたいのですが、
環境を変えることは現状の外側でしょうか?

※現状の外側とは何かを知りたい方は、
私の著書
「僕の非常識な授業が生徒から愛されるたったひとつの理由」
を読んでいただくと理解できると思います。
また、今回の投稿の後半にヒントを書いていますので、
ご参考になれば幸いです。

ひと昔、いやふた昔前のパラダイムでは
環境を変えるということが
推奨されていた時代がありました。
だから、みんなこぞって
“行動せよ!行動せよ!”と言ったわけです。
この風潮は今も残っていたります。

僕が行動せよ!と言わないのは、
この考えが間違っているというよりは、
そうしたところで現状の外側にはいけないからです。

挑戦する
経験する
体験する
これらのことはとても大事です。
むしろ、必要なことです。

ただ、行動せよ!と言われ、
闇雲に行動したところで
結果は見えているよねってことです。

環境を変えたい!と思って
環境を変えることでは現状の外側にはいけません。
このことは、仕事を変えることも同じです。
ゴール設定の結果として、
仕事を辞めることはあるかもしれませんが、
辞める気でいて、辞めたら
それは現状維持ではありませんか?

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理想的現状という罠
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このことをわかりやすくいえば、
理想的現状ってやつになります。
過去の延長線上のゴールは、
現状の内側になってしまいます。

コーチングセッション中に
仕事を辞めたいので辞めようと思います!
と言われたら、「ちょっと待って!」と
コーチはことばにして伝えるかは置いておいて
何らかのカタチで伝えなければなりません。

ここでコーチが後押ししたら、
クライアントはますます理想的現状に
とどまってしまい、
現状のゴールに強い臨場感を持ってしまいます。
現状の外側というのを簡単に言っていますが、
結構悩ましいものです。

ブリーフシステムを思い切り変えない限り
変わらないことを現状の外側と言います。
ブリーフシステムというのは、
これまでの人生で出来上がってしまった
信念のことをいいます。

ここが変わらないと、無意識レベルでは
多少の変化はあったとしても、
それ以外はほとんど変わることなく
過去と同じ選択をしていきます。

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コーチングの永遠のテーマ
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では、
コーチングにおける現状の外側にゴール設定
というのはどうすればできるのでしょうか。
実はまだここには完全なる回答はないと思います。
現状の外ってことは今の自分では見えないものを
ゴールにする必要があるわけですが、
ゴールが設定できたということは
見えてしまったから設定できたんじゃないの?
って話です。

卵が先か、鶏が先か…
このことはコーチングの永遠のテーマであり、
コーチングに関わる人は
これからも考えていくべきことです。

一応の解決策としては、

・抽象度の高いゴール
・利他性を含んだゴール
・社会性を含んだゴール

こういったゴール設定は、
現状の外側と言っていいんじゃないのかってことです。
なぜなら、自分以外の人の幸せを含んでいるからです。
もちろん、こういったゴールも
自分が心から望んだものでないと意味がない
のは言うまでもありませんが。

コーチングにおいてゴール設定が
一番大事なのですが、
そのゴール設定が一番悩ましい
ということがわかってくれたらと思います。
だから、コーチの脳を借りて
実践していくことが大事だね!
ということでもあります。



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